卓越した指導力
昔から知ってはいるのですが(先方は私の事は知らないと思いますが)、最近の活動は特にすごいです。
大学の授業料を払うことが出来なくて中退したのですが、その同じ大学でフォントデザインの勉強をした人物は、美しいフォントを表示させるコンピュータを開発しました。
その彼は創立したパソコン会社を追い出されて、自分が作りたいパソコンが何かを悟ったといいます。
その次には膵臓がんに冒され死に最も近づいた時期があって、自分は何を伝えるべきかを考えたそうです。
彼は試練を乗り越えて、いまでは世界で最も有名な製品を作る会社の責任者になりました。
彼の創る製品には鬼気迫るものを感じます、明日死ぬかもしれないと云う危機感を持って自分の残したい物を創っています。
この製品は機械本体からその操作性にまでこだわって創られていて、ビジネスを超えて芸術だという話も聞こえます。
最高責任者の立場に甘えずに、常に最高の責任を果たし続ける精神力もすごいですが、彼はアメリカのビジネスも勉強していますし、日本のモノづくりも勉強しています。
その上で消費者のニーズも的確に把握しているのでしょう、おそらくスタッフの夢も的確に掴んでいるに違いありません。
世界中で何万人が働いているか解りませんが、その会社では彼を慕って働く人々がほとんどなのです。
スタッフの忠誠心は高く、退社したあとでもそこで働いた事を自慢げに語ります。
世界最高の技術を集め彼が描いた夢通りのモノづくりについて、投資家もまた無条件で賛同していますし、そこに投資をしていない投資家もいつも注視しています。
戦中戦後の混乱期では究極の選択をしたリーダーがカリスマとなり伝説を残しました。
いまビジネス界とモノづくりで究極の選択をしているのが彼ではないでしょうか。
これだけのカリスマを持ったリーダーは最近見かけません。
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