新開地、春陽軒
私の中ではこの豚まんが世界一おいしいのです。
時々買ってきて家で食べています。
当時の新開地では一番大きな中華料理のお店です。
中学のときにおよそ一年間アルバイトをしていました。
学校では勉強できない、いろんなことを勉強しました。
厨房は麺担当のおじさんと御飯担当のおばさん、その他料理のお兄さん3人。
年寄りの社長は毎日決まった時間2~3時間ほどシュウマイを作ります。
この豚まんは4~5人で別の場所で朝から晩まで作っていました。
それと御飯炊き専門のオジさん、この人は賄い料理も作っていました。
洗い場のおばさんたち、店頭のウエイトレス嬢多数。
これらをまとめる「先生」と呼ばれていた副社長。
今、思い出すとすごいチームワークでした、いったいどのくらい作っていたのでしょう。
松竹座にミヤコ蝶々や藤山寛美がくると超満員になります。
それは予想できるので、朝早くから仕込み作業だけでも大変なものでした。
カレールーの仕込みは150人分、スコップで混ぜていました。
焼き飯も150人前を軽く下ごしらえしておきます、これもスコップでしたね。
それが終われば酢豚、肉団子、八宝菜などの下ごしらえです。
これを多い時には1日に3回ぐらい繰り返してましたから、ものすごい量です。
とにかく日曜日は12時間ぶっ続けで動いていました。終わるとすぐに倒れてしまうぐらいの重労働です。
でもつらくなかったのは、お互いが信頼し合って楽しみながら働く職場環境だったからですね。
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